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クレーンゲーム

ゲームセンター運営の数字管理Q&A|景品の上限額・原価率・検針の桁回り・棚卸し・締め後の訂正まで

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SOARA広報チーム

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ゲームセンター運営の数字管理Q&A|景品の上限額・原価率・検針の桁回り・棚卸し・締め後の訂正まで

ゲームセンター(ゲーセン)の運営では、売上も原価も、検針・払出・入荷・棚卸しという現場の記録から生まれます。記録の付け方を少し誤るだけで、「数字が合わない」状態が月末まで見えないまま進みます。

本記事では、店舗の現場と本部からよく出る疑問に、一問一答で答えます。法律に関わる部分は警察庁の通達を、運用の部分は株式会社SOARAが提供する店舗運営管理システム「AMOPS(アモップス)」の仕様をもとにしています。AMOPSの全体像はAMOPSの紹介記事をご覧ください。

この記事の要点

  • クレーンゲームの景品は、小売価格がおおむね1,000円以下であることが基準です(警察庁の解釈運用基準)
  • 売上は「今回のメーター値 − 前回のメーター値」×「1カウントの金額」で出します
  • メーターが一周した日(桁回り)や交換した日は、通常の差では売上がマイナスになるため、桁数や最終値・開始値を使って数え直します
  • 払出原価率は「払出原価 ÷ 売上」です。原価を先入先出で計算すると、仕入単価の変動を反映できます
  • 棚卸しは帳簿数を見ずに数え、差異の理由を残してから在庫を調整します
  • 締めた日の数字を直すときは、旧版を残して再締めすると、いつ・誰が・何を直したかを追えます

用語の整理

用語意味
検針筐体のメーター(カウンター)の値を読み、売上を出す作業
ブース1台の筐体の中で、プレイする場所の単位(1P・2P、左・右など)
1カウントの金額メーターが1つ進むごとの売上額(100円、500円など)
払出景品がお客様の手に渡った数
反映待ち在庫が足りないまま記録された払出。在庫が入った時点で反映する
先入先出先に仕入れた分から順に使ったものとして原価を計算する方法
払出原価率払出原価 ÷ 売上
日次締めその日の売上・検針値・払出を確定し、営業日を翌日へ進める操作
棚卸し差異帳簿上の在庫と、実際に数えた在庫との差
輸送紛失損店舗の間で移動している途中に届かなかった景品の原価

景品と法律

クレーンゲームの景品の上限はいくら?

小売価格がおおむね1,000円以下の物品であれば、風営法が禁じる「遊技の結果に応じて賞品を提供」することには当たらないものとして扱われます。警察庁の「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律等の解釈運用基準」(2026年7月1日付)に定められています。

通達には「クレーンで釣り上げるなどした物品で小売価格がおおむね1,000円以下のものを提供する場合については法第23条第2項に規定する『遊技の結果に応じて賞品を提供』することには当たらないものとして取り扱うこととする」とあります。

判断の基準は、仕入れ値ではなく小売価格です。この基準は以前は「おおむね800円以下」でしたが、2022年3月の改正で1,000円に引き上げられました。景品の単価を決めるときは、仕入原価ではなく、その商品が店頭で売られている価格で確認します。判断に迷う場合は、所轄の警察署に確認してください。

設置面積の基準(いわゆる10%ルール)は、クレーンゲーム設置に風営法の許可は必要?で解説しています。

検針(売上)

ゲームセンターの「検針」とは?

筐体についているメーター(カウンター)の値を読み、前回の値との差に「1カウントの金額」を掛けて売上を出す作業です。たとえば1カウント100円の台で、前回が18,200、今回が18,638なら、438カウント×100円で43,800円になります。

1台に1P・2Pのように複数のブースがある筐体は、ブースごとに読みます。500円やキャッシュレスなど別のカウンターがある台は、そのカウンターも読みます。AMOPSでは、カウンターごとに売上に含めるかどうかを決められ、プリクラの印刷枚数のように数だけ残したいカウンターは「参考(売上に含めない)」として記録できます。

メーターが一周した(桁回り)とき、メーターを交換したときは?

今回の値が前回より小さくなるため、そのまま差を取ると売上がマイナスになります。桁回りならメーターの桁数を、交換なら旧メーターの最終値と新メーターの開始値を使って、正しい差を数え直します。

検針の入力画面。前回値と今回値から売上が出て、下の「メーターの状態」で桁回り・メーター交換を選べます(架空のサンプルデータ)
検針の入力画面。前回値と今回値から売上が出て、下の「メーターの状態」で桁回り・メーター交換を選べます(架空のサンプルデータ)

AMOPSでは、前回値より小さい値を入れると案内が出ます。「桁回り」か「メーター交換」を選び、桁数(3〜9桁)、旧メーターの最終値、新メーターの開始値を入れると、正しい差で売上を数えます。前回値以上なのに桁回りを選んだ場合は、入力の誤りとして知らせます。

検針を入れ忘れた日の売上はどうなる?

入れ忘れた台の売上を0円として集計すると、売上が実際より少なく見え、原価率も狂います。AMOPSは未入力の台を0円として足さず、未入力の台数として別に示します。

締めるときに未入力の台が残っていれば、その台数が表示されます。故障などで入力できなかった場合は、理由をメモに残して締められます。

毎日は検針しない店舗(無人店舗など)はどうする?

検針した日に、前回の検針からの売上をまとめて計上します。AMOPSには、検針を取った日まで営業日をまとめて進める機能があり、その間の日は「検針なし」の日として締められます。

一度に進められるのは62日までです。日ごとの売上を見たい店舗は、毎日検針する必要があります。

営業中に景品を入れ替えたら、売上はどの景品に付く?

入れ替えた時点のメーター値で記録を区切ると、入れ替えの前と後の売上を景品ごとに分けられます。AMOPSでは「入替時のメーター値」を入れて保存すると、その時点から新しい景品の区間として集計します。

1つのブースに複数の景品が混ざっていた区間の売上は、景品ごとに自動で割り振らず、「複数景品(未配賦)」として扱います。

払出・在庫・原価

景品の「払出」はどう記録する?

商品ごとに、その日に払い出した合計数を記録します。追加分ではなく合計で入れるため、同じ日に入れ直すと数字が置き換わります。

AMOPSでは、保存済みの合計より少なくする場合は、理由を添えた訂正の申請になり、店長か本部が承認してから反映します。

在庫が足りないのに払出が出たときは?

入荷の記録が遅れているときなど、帳簿上の在庫が足りないまま払出を記録することがあります。AMOPSでは、こうした払出を「反映待ち」として受け付け、入荷や棚卸しで在庫が入った時点で、足りる分から順に反映します。在庫がマイナスのまま数字が進むことはありません。

景品の原価率(払出原価率)はどう計算する?

払出原価率は「払出原価 ÷ 売上」で計算します。払出原価は、払い出した景品の仕入原価の合計です。

AMOPSでは、払出原価率を店舗別・筐体のジャンル別・筐体別・景品別に集計します。廃棄・損失と輸送紛失損は払出原価に含めずに別の項目として集計し、棚卸し差異も別に表示するため、原価率が動いたときに原因を切り分けられます。

先入先出(さきいれさきだし)とは?

先に仕入れた景品から順に払い出したものとして、原価を計算する方法です。同じ景品でも仕入れの時期によって単価が違う場合に、在庫の評価額と払出原価を、実際の仕入れの順番に沿って出せます。

賞味期限のある景品(お菓子など)は?

期限を管理する景品は、入荷ごとに期限を記録し、期限の早いものから払い出します。AMOPSでは、期限切れ・期限不明・停止中の在庫は数としては残りますが、払出や出荷には使えません。

期限切れで廃棄した分は、景品原価ではなく損失として記録します。

棚卸し

ゲームセンターの棚卸しはどうやる?

開始した時点の帳簿数で対象の商品を固定し、担当者が帳簿数を見ずに実数を数えます。全商品を数え終えたら差異を確認して理由を残し、店長や本部が承認して在庫を実数に合わせます。

棚卸しの計数画面。帳簿数は締め切るまで表示されず、商品ごとに実数を入力します(架空のサンプルデータ)
棚卸しの計数画面。帳簿数は締め切るまで表示されず、商品ごとに実数を入力します(架空のサンプルデータ)

AMOPSでの流れは次のとおりです。

  • 開始:店長・本部が棚卸しを始めると、その時点の帳簿数で対象が固定されます。承認か取消までは、その店舗の入荷・払出・移動を登録できません(検針は入力できます)
  • 計数:棚にある数をそのまま入力します。0個のときも「0」を入れ、未入力と区別します
  • 差異の確認:締め切ると差異が一覧になり、差異ごとに理由を入れます。数え直したい商品だけを再計数できます
  • 承認:承認すると在庫が実数に合わせて調整され、差異は「棚卸し差異」として集計に出ます。承認後は取り消せません

調整額が、店長が承認できる上限を超える場合は、本部に承認を依頼します。

なぜ帳簿数を見ずに数えるのか?

帳簿の数を見ながら数えると、その数に合わせて数えてしまい、本当の差異が見えなくなるためです。帳簿数を伏せて数える方法は、ブラインドカウントとも呼ばれます。

店舗間移動

店舗の間で景品を移すと、在庫と原価はどうなる?

出荷しただけでは受入店舗の在庫にはならず、届くまでは「輸送中」として出荷元の会社在庫に残ります。原価は、出荷元の原価をそのまま引き継ぎます。

AMOPSでは、依頼・出荷・受入の順に記録します。受入店舗は実際に届いた数だけを入庫し、届かなかった分は輸送中のまま残ります。届かないと確定した分は紛失として輸送中の在庫から除き、その原価を「輸送紛失損」として記録します。

締め・訂正・集金

日次締めとは?締めないとどうなる?

その日の売上・検針値・払出を確定して記録し、営業日を翌日へ進める操作です。AMOPSでは、締めるまで翌日の入力はできません。メーターの今回値は、翌日の前回値になります。

営業日を締める画面。入力済みの売上と検針の台数を確認し、未入力の台がある場合は確認のうえで締めます(架空のサンプルデータ)
営業日を締める画面。入力済みの売上と検針の台数を確認し、未入力の台がある場合は確認のうえで締めます(架空のサンプルデータ)

営業日は店舗ごとに進むため、ほかの店舗の入力を待つ必要はありません。休業日は「休業日として締める」を選ぶと、未入力の日として数えません。棚卸しの途中は締められないため、先に棚卸しを承認するか取り消します。

締めた後で検針値の間違いに気づいたら?

締めた日の値は、通常の入力では変えられません。AMOPSでは「締めた日の値を直す」から訂正後の値と理由を入れると、その日は旧版を残して再締めされ(「訂正 第〇版」)、翌営業日の前回値と売上も合わせて直ります。

そのまま確定するか承認待ちになるかは、会社が決めた承認のルールによります。誰がいつ、どの値をどう直したかと、その理由は、訂正の記録に残ります。

集金した金額とメーターの売上が合わないときは?

差額は、そのまま記録として残します。AMOPSでは集金額を売上に足さず、締めのときに「集金+キャッシュレス −(メーター売上 − 返金)」の差額として並べて記録します。原因が分かれば、締めのメモに残します。

本部の管理

店舗ごとの月の利益はどう出す?

AMOPSの「月次の利益(管理用)」は、売上から景品原価を引き、取り込んだ返金・決済手数料・店舗費用を引いて、段階ごとに出します。取り込んでいない区分は0円とみなさず「未取込」として扱い、すべてそろった月だけ管理利益を表示します。管理用の数字で、営業利益ではありません。

会計ソフトに仕訳を渡せる?

AMOPSは、店舗の売上・仕入・払出・廃棄・棚卸し差異・店舗間移動を勘定科目に分けた仕訳CSVを出力します。形式は、弥生会計とマネーフォワード クラウド会計のインポート形式のほか、会計事務所の取込仕様に合わせて列を自分で決める形式も選べます。店舗が部門、仕入先が買掛金の補助科目になります。

初めて取り込むときは、少量の仕訳で試してから使ってください。

スタッフに景品の原価を見せないことはできる?

できます。AMOPSの役割は「スタッフ」「店舗管理」「企業本部」の3つで、スタッフと店舗管理に何を許すかを、本部が9つの項目から選びます。「原価・仕入単価を見る」を許可していない人には、景品原価や在庫評価額の欄が表示されません。

店長が不在のとき、承認は誰がする?

AMOPSでは、本部が「承認の代理」でスタッフを指定すると、そのスタッフが営業中の日の払出の訂正と棚卸しの承認を代わりに行えます。期間は最長31日で、日次締めを任せることもできます。

導入・移行

今使っているExcelのメーター表から移行できる?

できます。AMOPSは、Excelのメーター表や月次の売上報告書(Excel・PDF・写真)を読み込んで、筐体・ブース・カウンターと最初の前回値をまとめて登録できます。一度に登録できるのは300台までです。

開店時の在庫は、手元の棚卸表(Excel・CSV・PDF・写真)から取り込めます。このとき1個あたりの仕入単価も入れないと、原価0円の在庫として登録されるため注意が必要です。

導入にかかる期間と料金は?

1店舗なら数日、複数店舗でも数週間が目安です。料金は店舗数と利用範囲(AI読み取りの有無など)によって異なるため、店舗数を伝えたうえで見積りを取ります。

AMOPS(アモップス)について

AMOPSは、株式会社SOARAが提供する、ゲームセンター・アミューズメント施設向けのクラウド型店舗運営管理システムです。筐体の検針から売上を、景品の払出から原価を出し、在庫・棚卸し・日次締め・月締め・会計向けの仕訳までを1つの記録として扱います。

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